ピーターパン2 ネバーランドの秘密

見た。なんつーか、あかんわ。ディズニー。
主人公は、あのウィンディの娘のジェーン。リアリスト。
まずいきなりイギリスが空襲を受けている場面から始まり、お父さんが徴兵されてしまう。
そして集団疎開しなさいと通告されたその夜、フック船長にウェンディと間違えられてさらわれてしまう。*1
そっから先はまぁ、誰でも思いつくストーリーで。
何だかんだでピーターと仲良くなって。ロンドンに帰って。
実はさらわれたのは夢?みたいな演出で。
ピーターとウェンディが再開して。
何故かお父さんが帰ってきて。


まず個人的に気に入らないのが、ピーターパン。
基本的に彼にとって全てはゲームらしい。つまり楽しければそれでいい、と。
今回フック船長が襲ってきたのも、彼が戯れに宝を盗んで隠したから。
冒頭でウェンディがその話を子どもに語るんやけど、明かにピーター意地悪いがな。
子どもに悪影響が出そうやけど、アメリカのご家庭はこういうのに寛大なんやろうか…?
もう一つ気に入らんのが、どうもパクりくさいということ。
アメリカで火垂るの墓(アニメ版)がウケているという話がある。
空襲の場面、街並はロンドンやけど雰囲気は火垂るの墓
しかも戦争、ストーリーとほぼ関係なし。*2
加えて、ロンドンに帰るときに何故が万華鏡エフェクトが数秒間流れる。
多分次元を越えたという表現やろうけど、もうちょっと何かないんか。そんなあからさまな。
…あれ?ネバーランドの秘密って何か秘密ありましたっけか?*3


アレか、これは日本人が見てはいけないモノやったんか?

ディズニー映画だけあって、作画面でのクオリティーは気持ち悪いくらいで、
当然間の取り方やらタイミングもばっちりやったけどね…。

*1:エサにしてピーターパンを誘き寄せようとした。

*2:その情勢がジェーンの現実主義を形作ったらしいが。

*3:恐らく、このままやと絶対売れんと日本の配給会所に確信があって、あえて内容とは違う、興味をそそるような副題にしたと思われる。