今、そこにいる僕

大地丙太郎を知るために、一応全話見た。実に真面目な内容やった。が、ちょっと何が言いたいのかわからん。そのまんま、生きてりゃ良いことあるってこと、人生に希望はあるってのが骨子やろうけど、その根拠がいまいち説得力に欠けるような。例えば、ハムドがもっとやり手で落ち着いた男やったらどうなったやろう?
途中まではどん底っぽい暗さで好みやったんやけどなぁ…やっぱバッドエンドは無理か…。そういえば、関係無いけど脚本がR.O.D倉田英之やな…。
途中、憎しみの連鎖の話が出てきたが、復讐しようとする男に、「お前はハムドを殺したいだけじゃないか」というセリフは、なかなか面白いと思う。手段の目的化というやつか。テロリストとかにもこの傾向は少なからずあると思う。大儀名分はあるけども、何故そいつが動くかというと、もっと個人的な、復讐心とか、自己の英雄化からとか。おおむね褒められた事からでない、と。だから思想の綺麗さに反して行為が必要以上に過激になったりする。うーん、アニメとあんまり関係無いな…。