Les Misérables(レ・ミゼラブル) in CONCERT 梅田コマ昼の部

見てきた。役者には詳しくないので内容について思ったことをだらだらと。思っていたよりも、普通に音楽的に良かった。ミュージカル的にどの程度のレベルかは良くわからんが、個人的には歌という表現法を再認識させてくれたくらい良かった*1。が、話はちょっと…。今回はコンサートバージョンでミュージカルの舞台は見たことないんやが、筋の省略、改変加減はわかった。やっぱり時間的制約から薄っぺらにならざるをえんか…。いや、あくまでも原作とは別物であることはわかっとるんやけど、音楽という小説には無い表現をもってしても原作の感動には程遠いというか。レミゼの名の通りの悲惨さが足りない*2。きっと期待すべきでないものを期待しとるんやろうけども。原作にハマり過ぎたんかもしれん。

あと、テナルディエがコミカルに混ぜっ返すのは何の意味があるんやろうか?客は沸いてたが、個人的に雰囲気ぶち壊しなんですが*3。きっと長い伝統の中でそういうことになったんやろうけども、あれでええんか?いくらなんでも人格がペラい…。大衆は安易な笑いを求めるとかそういうことか?しかし、それをレミゼでやるんはレミゼの趣旨と反する気が…。別物やから趣旨も変わったんか?バルジャン中心である以上、それはないと思うんやが…。ぬぅ。
それと、最後のカーテンコールは予想を上回って5回も6回も開いた。これが舞台のノリか!とか変な感慨を抱いたが、きっと鹿賀さんが大楽やったからやろうな。

*1:真綾さんに関しては、第一幕では高音が不安定やったように感じた。一回声裏返ったし。第二幕はしっとり気味で結構良かったと思う。

*2:別に人が苦しむ様を見るのか好きとかではなく、そこから来るカタルシスが欲しいと。

*3:役者さんの演技は良かったんやけど、演出としてどうかと。