ガサラキ 観賞完了

今日で、ここ暫く定例会合で見ていたガサラキを見終わった。個人的には話は面白かったが、これまた締めがイマイチな作品やった。締めまできっちり面白い作品って、長編だとなかなかないんよなぁ…。
時期的にはポストエヴァで、それらしいモノも出てくるんやけど、これの戦闘描写はともかく物語的にはぶっちゃけ消化不良か。それよりも後半の、西田氏側とアメリカ側の軍事的な戦略や知略が交錯したやりとりが面白かった。伏線は序盤から張ってあったから多分これがやりたかったんやろうと思うんやが、きっとロボット入れんと企画通らんかったんかなぁ。というか、放送枠を考えるとこんなことやる方がおかしいんやが。

とにかく、特徴としては軍事・政治的な描写が素晴らしい。二足歩行ロボットの軍事利用という観点からするとかなりリアルにやっていると思う。ただ、そこに伝奇的要素を組み込んだのが失敗してる気がする。特徴付けるために能を取り込むのもいいけど、多分普通の人は武士と能の関係もよくわかってないと思うし、(TV)アニメ表現で能の繊細さを出すのは技術的/時間的に無理があったんじゃないかと思う。着想は面白いけど昇華できていないというか。そのへんが残念か。