空の境界 第一章 俯瞰風景

梅田でやってたんで、N氏と見てきた。
前半はサイコサスペンス風味でそれなりに面白くなるかな、と思ったんやが後半で話自体が凄ぇ普通に終わってしまって拍子抜けした。後半でああいうまとめられ方をすると、当初の不気味さとかが全部吹き飛んでしまうからなぁ…。そもそも単発の映画として見るには、ネタ自体がボリューム不足なのかも。しかも続きものとして見ると次への引きがほぼ無いのが痛い。これは毎回監督を変えたことによる弊害かもしれない。何というか、一章を2つに割ってTVシリーズにしたらよかったのに、という感じかも。それなら引きが少なくてもギリギリ許容できるか…?まぁそもそも原作をガッツリ再構成したほうが良かったような気がするんやが。大体この第一章ってサイドストーリーな気がするんやが、無くてもよかったんちゃうかね?今回の作りだと多分キャラの顔見せと性格/設定のお披露目以上の意味がないような気がするし…。原作ではもうちょっと何かあったんやろうか。

あと、この作品は式と幹也の地味芝居が結構重要な場面を占めていたような気がするんやが、そこの作画が結構ショボい。そういう場面ではカメラワークも普通になってて胡麻化しがきかんから目立って仕方がない。そういうのを描ける人材が不足している業界の世知辛さを垣間見た気がする。

とりあえず以降は劇場では見んかなぁ。なんか画面の作りも劇場っぽいようなそうでないような微妙な感じやったし、配給的にはDVD展開のほうがメインなのかも。